耳鼻科で異常なしと言われた耳鳴りが続くときに考えたいこと

 

静かな部屋にいるとキーンという音が気になり、テレビや会話の音がある間はまだ紛れているという方は多いと思います。耳鼻科で聴力検査を受けても異常なしと言われ、このまま様子を見ていいのか迷う方もいると思います。

たけちはり灸院のたけちです。この記事では、耳鳴りで検査に異常がなかったときに、家で確認できること、無理に力を入れないほうがよい状態、相談を考えたいタイミングについてお話しします。

先に全体像を確認したい方は、耳鳴りの症状ページもあわせてご覧ください。この記事では、日常で確認しやすいポイントから順にお伝えします。

まず今の状態から確認しましょう

 

静かな部屋ほど耳鳴りが気になるとき

 

日中は仕事などに集中していて気にならなくても、夜になって周囲が静かになると、耳鳴りが急に目立つように感じることがあります。

これは、必ずしも耳鳴りそのものが強くなっているとは限りません。周囲の生活音が少なくなることで、耳鳴りを相対的に認識しやすくなるためです。特に寝る前は、ほかに意識を向けるものが減り、耳鳴りが気になりやすくなることがあります。

「気になる=悪化した」とは限らないことを知っておくだけでも、不安を減らす助けになります。就寝前の過ごし方を少し工夫することで、耳鳴りへの意識が和らぐこともあります。

小さな音量で音楽や環境音を流すなど、完全な無音を避けることも一つの方法です。ただし、眠りを妨げない程度の音量にしましょう。

 

耳鼻科で異常なしと言われたときに考えたいこと

 

聴力検査や画像検査などで明らかな異常が見つからなくても、耳鳴りが続くことはあります。「異常はありません」と言われたものの、症状が残っているため戸惑う方も少なくありません。

そのような場合には、耳だけでなく、首や肩の緊張、姿勢、睡眠、ストレスなど、日常生活に関わる要素にも目を向けてみることがあります。

当院でも、「耳鼻科では異常なしと言われたけれど、耳鳴りが続いていて、どこへ相談すればよいのか分からない」というご相談をいただくことがあります。その際には、耳の状態だけでなく、首や肩を含めた体全体の状態を確認していきます。

 

パソコン作業の後に耳鳴りが気になるとき

 

デスクワークが続いた日に、耳鳴りがいつもより気になるという方もいます。

長時間画面を見る姿勢が続くと、首から肩にかけての筋肉が緊張しやすくなります。また、仕事への集中や疲労が重なることで、耳鳴りをより強く意識することもあります。

一日の中で長時間同じ姿勢を続けていないか、首や肩を動かす機会が減っていないかを振り返ってみることも、状態を知る手がかりになります。

 

 

気にするほど耳鳴りが目立つ悪循環

 

耳鳴りを気にすればするほど、かえって音に意識が集中してしまうことがあります。

原因が分からない状態が続くと、不安によって眠りが浅くなったり、疲労がたまったりすることもあります。そして、疲れているときほど耳鳴りが気になり、さらに不安になるという悪循環につながる場合があります。

こうした流れに気づくことも、耳鳴りとの付き合い方を考えるうえで大切です。眠れない状態が続いている場合には、耳鳴りだけでなく睡眠についても医療機関へ相談してみましょう。

 

自宅でできることと無理に触らないほうがよい状態

 

自宅でのケアには、優先して試したいことと、控えたほうがよいことの両方があります。

まず試したい範囲

自宅ケアの範囲としては、首や肩を軽く動かすストレッチ、湯船で体を温めること、就寝前にスマートフォンの画面を見る時間を減らすことなどが挙げられます。

いずれも強い刺激を与えるものではなく、体の緊張をゆるめる方向のケアです。無理のない範囲から始めてみてください。朝と夜の二回、短い時間でも続けてみると変化に気づきやすくなります。

カフェインの摂取量を見直すことも一つの手です。摂りすぎている自覚がある方は、量を減らしてみると体の緊張が落ち着きやすくなることがあります。

控えたほうがよい行動

 

一方で、耳に強い刺激を与える行為や、痛みを感じるほどの強さで首を押したり回したりする行為は避けたほうがよいでしょう。

痛みやしびれ、耳の中の違和感を伴う場合は、自己判断で続けず一度状態を確認したいところです。無理に動かして症状が強くなることもあるため、痛みが出た時点で中止してください。市販の耳栓や耳かきを頻繁に使うことも、刺激のもとになる場合があります。

医療機関への相談を考えたいサイン

耳鳴りの背景には、早めの診察が必要な病気が隠れていることもあります。

急に片耳が聞こえにくくなった、耳鳴りとともに急な難聴を感じる、強いめまいがある、耳鳴りが急激に変化したといった場合には、早めに耳鼻咽喉科を受診してください。特に急な聴力低下では、治療を始める時期が重要になる場合があります。

一度耳鼻科を受診して「異常なし」と言われている場合でも、聞こえ方に左右差が出てきた、症状が急に変化したなど、新しい症状が現れた場合は再受診を検討しましょう。強い頭痛やしびれなど、耳以外の症状を伴う場合にも、医療機関への相談が必要です。

受診するときは、耳鳴りが始まった時期、左右どちらに聞こえるか、音の種類、症状が強くなる場面などをメモしておくと診察時の参考になります。過去の検査結果がある場合は持参するとよいでしょう。

首こりや自律神経の状態を確認する視点

 

耳鳴りについて検査を受け、「異常なし」と言われ診断されたあと、次にどう向き合えばよいか迷う方は少なくありません。

当院では、耳そのものよりも首や肩まわりの緊張、姿勢の癖、日頃の体の使い方から状態を確認していきます。普段の姿勢や睡眠の質も耳鳴りに関わることがあるため、生活全体の負担も一緒に見ていきます。首の動きが硬くなっていないか、肩に力が入りやすい癖があるかも合わせて確認します。

あわせて、耳の下から鎖骨に向かって伸びる胸鎖乳突筋の張りや、口を開け閉めしたときの顎関節の動きのなめらかさも見ていきます。この部分がこわばっていると、首や耳の周りの緊張がほどけにくくなっていることがあります。

鍼に抵抗がある方には、背骨をやさしく揺らして体の緊張をゆるめるDRT整体という選択肢もあります。鍼が苦手でも試しやすい方法として選ばれることがあります。施術の強さは体の反応を見ながら調整し、初めての方にも無理のない範囲で進めます。

個人的には、耳鳴り 治らないと感じている方ほど、耳以外の体の状態も一緒に確認する価値があると感じています。日々の生活の負担が積み重なっているケースも見受けられます。仕事の忙しさや育児の疲れが、思っている以上に体に影響していることもあります。

初めて来院される方には、まず普段の生活場面から丁寧に伺い、どこに負担が集まっているかを一緒に確認していきます。話を伺うことで見えてくる癖もあります。

今日から確認できる小さな一歩

 

耳鼻科で検査を受けて「異常なし」と言われても、耳鳴りそのものがすぐになくなるとは限りません。まずは医療機関で必要な確認を受けたうえで、首や肩の緊張、睡眠、姿勢、日頃の生活習慣などにも目を向けてみるとよいでしょう。

今日からできることとして、首や肩を無理のない範囲で動かす、長時間同じ姿勢を続けない、耳鳴りの強さや聞こえ方の変化を簡単に記録しておく、といった方法があります。記録を残しておくと、その後医療機関や施術院へ相談する際の手がかりにもなります。

すでに耳鼻咽喉科で必要な検査を受けたうえで、首や肩の緊張、姿勢、日頃の体の使い方などについても確認したい方は、たけちはり灸院へご相談ください。


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